ギャンブル依存症;バカラ

ハウステンボスがIR(統合型リゾート)の候補地にあげられているため、IRに関する小説をさがして読んでいます。最近読了した真山仁著『バラ色の未来』に、ケチで臆病な私には最も縁遠いテーブルゲームである

「バカラ」の魅力(魔力?)について分かりやすい説明があったので紹介します。やはりバラには鋭いトゲがあるようですね。

バカラは、バンカー役のディーラーと最も高額のチップを賭けた参加者(プレーヤ―)に二枚もしくは三枚のカードが配られ、合計の下一桁が9に近くなるのを競い合う。あとの参加者はバンカーかプレーヤーのどちらが勝つかを予想し、チップを張る。バンカー、プレイヤーの背後では、それぞれに賭けた大勢の参加者がかたずをのんで勝負の行方を見守っている。彼らが声を張りあげ目いっぱい応援することで、ゲーム台を中心に異様な盛り上がりが起こる。プレーヤーは勝てばもちろん嬉しい。だが、それ以上に勝負のテンションを上げるのが、負けた時なのだ。バンカーにしてやられた悔しさ、カネを失う腹立たしさ、さらに自分に賭けてくれた他の参加者に対する申し訳なさも相まって、我を忘れるような興奮状態に陥るのだ。そして次こそ勝つとリベンジを誓い、もっと大きく張る。しかし、そうなれば、ただただギャンブルの沼に引きずり込まれるばかりで、勝利の女神は遠ざかる。負けが込んだらそこで止める。誰もが知っている理屈である。だが、あの場にいると、それがとてつもなく勇気のいることだと思い知るのだ。

 

私にはIRの日本国内導入旗振り役(一部の政治家とその後ろにいる建設会社・デベロッパー)のホンネは、初期設備投資で一儲けしたいということだと思います。だから最近になって施設規模の最低限をアップさせましたね。彼らにとって、オープン後の事は他人事です。

 

また私はハウステンボスにはカジノオペレーターが期待するホエール(鯨 大金をかける金持ちギャンブラー)は来てくれないのではないかと考えます。するとどうなるか?彼らはドライに撤退しますが、その跡はどうなるか?美空ひばりの名曲「お祭りマンボ」が聞こえてきます。