鼓膜の破れた少女 バンクシー

このバンクシーの作品はフェルメール「真珠の耳飾りの少女 」をパロディ化した「The girl with a Pierced Eardrum」で2014年に書かれたそうです。展覧会では「鼓膜の破れた少女」となっていました。 黄色い五角形の装置は、もともとこのビルに据え付けられていた警報装置で、これがフェルメールの絵の真珠に擬されています。この作品は近年ますます増大している市街地の騒音公害を批判しているのだと思われます。もし耳のすぐ近くで警報が鳴ったら鼓膜が破れてしまうでしょう。 その意味で、日本語訳はとてもわかりやすいですね。後で辞書を引くと”pierced”には「穴の開いた」という意味があることが分かりました。なおマスクは、後から誰かが書き足したそうです。