コミュニケーションとコンプライアンスの両面から人と組織の無限の可能性を引き出すビジネスコーチ&社会保険労務士の光武哲郎です。
採用面接には「場合によって法に触れる質問」がいくつかあります。
先日、「ミッドナイトスワン」という映画をみてきました。
https://midnightswan-movie.com/
(以下、ネタバレあり)
この作品の中でLGBTである主人公が、紆余曲折あり、大手(と思われる)企業の採用面接を受けるシーンがあります。
そこで面接官の中年男性が主人公の基本的人権を侵害しかねない発言をしてしまいます。
タチの悪いことに、彼に悪気はまったくなく「思わず口に出てしまった」発言でした。
採用面接で会社側のあり方として大事なことは2点。
①応募者の基本的人権を尊重すること
②応募者の適性・能力のみを基準として行うこと
そして、本人に責任のないこと(出生地、家族・家庭環境のこと等)や思想信条に関わること(宗教、支持政党、思想など)を面接で必要以上に聞き出そうとすると、場合によっては法令(職業安定法)に違反してしまうおそれもあります。
無論、法令に違反せずとも応募者が受ける会社のイメージは悪くなることはあっても良くなることはありません。
応募者の背後にはその家族、友人、知人…そしてネットの世界が存在しています。
転職サイトに会社の「口コミ」があふれ、求職者側も「会社を選ぶ」意識で面接に臨むこの時代。
未来の貴重な人材候補とのファーストコンタクトには細心の注意が必要です。