NYMBY

最近、「ニンビー」という言葉を耳や目にすることが増えてきました。
“NIMB Not In My Backyard”、つまり「私の家の裏庭には置かないで」ということです。ウイキペディアによれば、40年ほど前に一人の科学者が、原子力発電所の電気は利用しても発電所の設置には反対するという人々を揶揄して使ったのが最初だという説があるそうです。「自分の子供は幼稚園に行かせるけど、他の子どもたちのあのウルサイ声は我慢が出来ない!」というのもニンビー症候群の典型ですね。

私たち人間の祖先であるホモサピエンス(ラテン語で賢い人間)は、ネアンデルタール人などと違い、お互いに協力し合うという能力で大きな動物と戦い、厳しい気候を克服してきました。

しかし、最近のさまざまなニュースを見ていると、本当に人間を滅ぼすのは、ウイルスや原子力爆弾ではなく、「リベラル」という言葉の仮面をかぶり、歯止めなく蔓延しつつある「エゴ」ではないか ー そんな気がしてなりません。 エゴがマゴを殺す!そんな危機がそこまで迫ってきているのではないでしょうか。本当に心配です。

ここまで書いてきて、司馬遼太郎が「燃える剣」の中で土方歳三に言わせた名セリフ「「どうなる、ということは漢(おとこ)の思案ではない。婦女子の言うことだ。漢とは、どうする、ということ以外に思案はないぞ。」
を思い出し、ガックリと首をうなだれるしかない私です。 それにしてもこのセリフ、かなりセクハラですよね。